会長挨拶

第37回中国・四国ストーマリハビリテーション研究会
会長:日髙 匡章
(島根大学医学部 消化器・総合外科 教授)


 この度、第37回中国・四国ストーマリハビリテーション研究会を、2024年6月15日(土)に大社文化プレイスうらら会館にて開催させて頂きます。
 この研究会ですが、2010年8月第24回を当時の田中教授が担当させて頂きました。出雲での開催は14年ぶりとなります。歴史ある研究会を担当させて頂き、大変光栄に存じます。関係の皆様に心より感謝申し上げます。今回、コロナ禍が明け、行動制限が緩和された昨今ですので、出雲大社周辺での開催を予定しております。多くの会員の皆様に満足頂けるよう鋭意準備に努めてまいります。

 本邦は高齢化が進み、高齢者に対する手術治療、成績も向上してきたため、ストーマを造設する機会も多く、ストーマケアに関する課題も山積していると思われます。
ストーマケアは特に多職種連携が肝要な領域です。皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCナース)はじめ、多くのメディカルスタッフの連携が必要です。装具メーカーの方を含め、この研究会で情報共有、交換をして頂き、活発な討論を期待しております。
 今回のテーマを「縁(えん)~繋ぐ繋がるストーマケア~」としました。我々医療従事者とオストメイト繋がりを出雲大社の「ご縁」の力をお借りして一層強めていきたいという願いがこもっています。
 特別講演には、社会医療法人河北医療財団 河北総合病院 看護統括部の小林智美先生をお招きし、講演タイトル「一期一縁 ~人生の伴走者として私が果たしてきた役割~」を講演頂きます。医療の質を向上させるためには、技術や器具の発達だけでなく、心のケアも大事です。小林先生のこれまでの豊富な経験、一期一会の患者さんへどのように寄り添うか、など、これからのストーマケアを担っていく医療関係者(看護師、ケア職員など)の方々へ、大変為になるお話が拝聴出来ると期待しています。

 COVID-19による行動制限は緩和され、日常生活もコロナ前に戻りつつあります。ポストコロナ時代、是非、「神々の国、縁結びの出雲」にて皆様のご来駕を楽しみにしております。研究会の休憩時間、神楽も準備しております。島根大学消化器・総合外科医局員一同、心より皆様のお越しをお待ちしております。